病気になる前って?

アーユルヴェーダでは、
起こってきた出来事には
それ相応の原因があると考えます。

もし、今、病気が発症しているのであれば、
そこにはそれなりの原因があった、
ということになります。

アーユルヴェーダでは
この病気の原因を探る学問を
「サンプラープティ」と呼び、
とっても重要視しています。

なぜなら、症状を変えるには
その原因となったものを知り
変えていかなければならないからです。
アーユルヴェーダでは
ヴァータ、ピッタ、カパそれぞれのドーシャには
固有の居場所がある、と教えています。

ヴァータであれば、
腸、腰、大腿部、耳、骨、皮膚など
空間のある場所や流れのある場所、

ピッタは、
へそ、胃、汗、血液、目、皮膚など
消化や血液機能に関係した場所、

カパは
気管や気管支、肺などの胸部、咽喉、
鼻腔、頭部、関節など
粘液の溜まりやすいところが居場所になります。

これらの部位に
何かしらの原因で、
ドーシャが「蓄積」することを
病気の発症の第一段階、と
アーユルヴェーダでは考えます。

この第一段階の時点では
まだ私たちは自覚症状はありません、

いまのストレス生活や、
飲みすぎや食べすぎ、
睡眠不足や、働きすぎ、などで
私たちのドーシャは日々、少しづつ乱れますが、

調整をして、
調えていく意識を持てたら、
病気を大きく発症することはなくなります。

また、私たちの身体や心が正常な状態であれば、
たとえドーシャが蓄積したとしても、
反対の質のもを食べたりして、調整します。

たとえば、
仕事のしすぎでヴァータが増加した時には、
休みたくなりますし、
寝すぎや運動不足などで
カパが増加した際には、
なんとなく身体を動かしたくなるものです。

また、
ピッタが増加するような辛いものを食べていたら、
自然と、甘いものでこれを打ち消したくなるものです。
ピッタの暑い日には、甘いもの食べたくなります。

このように
私たちは自然と、
ドーシャのバランスがとれるようになっています。

けれども、
身体と心にアーマ(未消化物・毒素)が溜まっていると、
身体と心は正しい判断をすることができず、

ますますドーシャの「蓄積」
が増加、悪化させて
いくことになります。

これが発症の第二段階になります。

この頃に、
ようやく私たちは、
あれ・・・なんとなく不調かも、、、と
気づくようになります。

 このように
アーユルヴェーダでは病気の発症には
必ず原因があり、
このドーシャの蓄積~病気の発症、慢性化までを
六段階に分けています。

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